川口市イオンモール川口3階の歯医者・矯正歯科「川口サンデー歯科・矯正歯科」です。
矯正治療が終了したのに、歯の隙間が完全に埋まっていないと不安を感じていませんか?
理想的な歯並びを目指して矯正に取り組んだにもかかわらず、歯の間にわずかなスペースが残っていると、「治療が失敗だったのでは」と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、矯正治療後に歯の隙間が残るケースは決して珍しくありません。
その理由は複数あり、対処法もさまざまです。
今回は、矯正で隙間が埋まらない原因や治療終了後の対応策、再治療の必要性、そして隙間を予防するためのポイントについてわかりやすく解説します。
矯正後のトラブルに悩んでいる方も、これから矯正を始める方も、ぜひ参考にしてください。
矯正治療後に隙間が残る原因とは
抜歯スペースが埋まらないケースの特徴
後戻りによって隙間が再出現するリスク
隙間が埋まらない場合の対処方法
矯正後に隙間を防ぐための予防策
まとめ
矯正が終わったにもかかわらず、歯と歯の間に隙間ができる理由にはいくつかのパターンがあります。
代表的なのは、歯のサイズや形の不均一です。
たとえば、前歯が小さく横の歯と比べて大きさが合っていないと、微妙なスペースが空いてしまうことがあります。
また、歯の根の形状や角度も関係しています。
歯の根が湾曲していたり、移動しにくい骨に埋まっていたりすると、矯正の力がうまく伝わらず、理想の位置に歯が動ききらないのです。
さらに、治療計画通りに矯正装置が機能していなかった場合や、装置の装着時間が短かったケースでも、歯の動きが足りずに隙間が残ってしまいます。
マウスピース矯正においては、1日20時間以上の装着が基本ですが、これを守れていないと想定通りの動きができないのです。
矯正中に抜歯を伴うケースでは、その抜歯スペースを完全に閉じることが治療の重要な目標になります。
特に第一小臼歯を抜歯した場合、そのスペースは約6〜7mm程度あり、上下左右で合計1.5cm近い距離を閉じる必要があります。
この距離を埋めるには、歯体移動と呼ばれる「歯全体を平行に動かす」動きが求められますが、これには非常に時間がかかります。
特に矯正の終盤では、歯の根までしっかり動かすために1ヶ月で0.3〜0.5mmしか移動しないこともあります。
さらに、下顎は骨が硬く、上顎に比べて動かしにくいため、下の抜歯スペースが閉じにくいという特徴もあります。
場合によっては1年以上かけても完全に閉じないことがあり、矯正終了時にわずかな隙間が残ってしまうこともあります。
矯正終了後に隙間ができてしまう理由の一つが「後戻り」です。
これは、歯が元の位置に戻ろうとする自然な力によって生じる現象です。
特にリテーナー(保定装置)の使用が不十分だった場合や、装着時間が短いと、治療で整えた歯列が徐々に崩れてしまいます。
さらに、口呼吸・舌癖・頬杖・歯ぎしりなどの癖も、歯を元の位置に押し戻す大きな要因です。
後戻りによって歯と歯の間に微細な隙間ができると、そこに食べ物が詰まりやすくなるだけでなく、見た目の美しさにも影響を与えます。
このようなケースでは、保定装置の再装着や部分的な再矯正が必要になることもあります。
治療終了後も定期的に歯科医に通い、歯の状態をモニタリングしてもらうことが大切です。
矯正治療後に歯の隙間が残ってしまった場合でも、必ずしも再治療が必要なわけではありません。
まず考えられるのは、コンポジットレジン(樹脂)を用いた修復です。
見た目に影響がある部分であれば、歯の形を自然に整えて隙間を目立たなくすることができます。
また、軽度の隙間であれば、追加のマウスピース矯正で微調整を行うことも可能です。
より大きな隙間が残っている場合や、歯の位置が再びズレている場合には、再矯正が必要となるケースもあります。
再矯正では、従来のブラケット矯正やインビザラインなど、状態に応じた方法が選ばれます。
重要なのは、自分だけで判断せず、歯科医師に現状を正確に診断してもらうことです。
治療のゴールをどこに設定するかによって、選択肢や方針は変わってきます。
矯正で美しい歯並びを手に入れたあと、それを維持するためには継続的なケアと予防意識が欠かせません。
もっとも大切なのは、リテーナーを指示通りに毎日装着することです。
特に装置を外しがちな就寝時には必ず使用することが後戻りの予防になります。
また、舌の位置や飲み込み方を見直す舌トレーニング(MFT)も、長期的に歯列を安定させるのに有効です。
食生活にも注意が必要で、硬い食べ物や粘着性の高い食材は、装置のズレや破損を引き起こす可能性があります。
さらに、定期的に歯科検診を受けることで、隙間が再発しそうな兆候を早期に発見できます。
矯正終了後こそが、本当の意味での「維持のスタート」です。
きれいな歯並びを長く保つために、日常の習慣から見直していきましょう。
矯正治療で歯の隙間が残ることは珍しいことではなく、原因や状態に応じて適切な対処を行えば問題ありません。
抜歯スペースの閉じにくさや後戻り、癖の影響などを理解し、医師と連携しながら最善の方法を選択していきましょう。
矯正は「終わり」ではなく、「保つこと」が成功へのカギです。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
東北大学歯学部卒業後、千葉国際インプラントセンターに勤務、
2015年しらかわファミリー歯科開業、2021年川口サンデー歯科・矯正歯科開業
【略歴】
・東北大学歯学部 卒業
・千葉国際インプラントセンター
・しらかわファミリー歯科開業
・川口サンデー歯科・矯正歯科開業
川口市イオンモール川口3階の歯医者・矯正歯科
川口サンデー歯科・矯正歯科
住所:埼玉県川口市安行領根岸 3180 イオンモール川口3階
TEL:048-287-8010