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「キーン」と歯がしみるのはなぜ?知覚過敏と虫歯のサインと対処法

「キーン」と歯がしみるのはなぜ?知覚過敏と虫歯のサインと対処法 川口市イオンモール川口3階の歯医者・矯正歯科「川口サンデー歯科・矯正歯科」です。

冷たい飲み物や甘いものを口にした瞬間にやってくる「キーン」という不快な痛み。仕事の集中力を削ぐこの症状に、不安を抱えている人は少なくありません。放っておくとどうなるのか、セルフケアで治るのか、それともすぐに歯科医院に行くべきなのか、その判断基準や対処法を詳しく解説します。

歯が「キーン」としみる2大原因は「知覚過敏」と「虫歯」

歯がしみる主な原因は、「知覚過敏」と「虫歯」の2つに大別されます。私たちの歯の表面は、人体で最も硬い組織である「エナメル質」で覆われていますが、その内側には無数の細い管が通る「象牙質(ぞうげしつ)」があり、さらに中心部には神経や血管が通る「歯髄(しずい)」が存在します。

エナメル質が削られたり、歯周病や加齢で歯茎が下がったりして象牙質が露出すると、冷たいものや熱いもの、風などの刺激が直接神経へと伝わり、「キーン」という痛みを引き起こします。これが知覚過敏(象牙質知覚過敏症)のメカニズムです。一方で虫歯は、ミュータンス菌をはじめとする細菌が糖分を取り込んで作り出す「酸」によって、歯が溶けて穴が開く病気です。虫歯が象牙質にまで進行すると、やはり外部からの刺激が神経に伝わりやすくなり、しみるような痛みが始まります。

まずはセルフチェック!知覚過敏と虫歯の4つの見分け方

しみる症状が知覚過敏によるものか、それとも虫歯によるものかは、治療方針や受診の緊急性を判断する上で非常に重要です。自宅で簡単にできる4つのチェックポイントをもとに、痛みの特徴を比べてみましょう。

1. 痛みの「持続時間」で比べる

最もわかりやすい違いは、痛みを感じる時間の長さです。知覚過敏の場合、冷たい水が触れた瞬間など、特定の刺激を受けたその一瞬だけ「キーン」と痛みますが、刺激の原因がなくなると数秒で痛みは治まります。これに対し虫歯の場合は、刺激を受けた後も数十秒から数分間にわたって痛みが尾を引き、進行すると何もしなくてもジクジクと痛むようになります。

2. 痛みの「強さの変化」で比べる

痛みの強さが変化していくプロセスにも特徴があります。知覚過敏は、しみる強さが数週間から数ヶ月経ってもほぼ一定のレベルにとどまることが多いです。これに対して虫歯は細菌感染によって歯が破壊されていく進行性の病気であるため、放置すると痛みの頻度や強さが日に日に増していくのが特徴です。

3. 歯の「見た目」で比べる

鏡でお口の中を注意深く観察することでも見分けられます。知覚過敏の場合は、歯の表面の色に大きな変化は見られないのが一般的です。一方で虫歯の場合は、歯の溝や噛み合わせの部分が黒ずんでいたり、茶色く変色した小さな穴が開いていたりすることがあります。また、歯と歯茎の境目がくさび状にえぐれている場合は、知覚過敏を引き起こす「くさび状欠損」が疑われます。

4. 歯を「叩いたとき」の感覚で比べる

指先やスプーンなどで歯の頭の部分をトントンと軽く叩いてみてください。知覚過敏が生じている歯は、叩いても特に痛みや響く感覚はありません。しかし、虫歯が進行して歯の神経や周囲の組織に炎症が波及している場合、軽く叩いただけでズーン、ジーンと響くような特有の痛みを感じることがあります。

【原因別】歯がしみる症状の対処法

しみる原因が知覚過敏か虫歯かによって、治療のアプローチや自分でできるセルフケアの内容は大きく異なります。それぞれの症状に適した具体的な対策を確認していきましょう。

ケース1:知覚過敏が原因の場合

知覚過敏は日々の何気ない生活習慣や身体の変化が積み重なって引き起こされます。その背景と具体的な解決手段を解説します。

知覚過敏が起こる主な原因

知覚過敏が起こる主なきっかけは、歯の保護膜であるエナメル質が薄くなったり、歯茎が下がったりすることです。これらは、日々の強すぎるブラッシングや、就寝中の激しい歯ぎしり、ストレスによる食いしばりなどによって進行します。特に歯の根元に大きな力が加わると、エナメル質がはがれて「くさび状欠損」と呼ばれるえぐれた状態になり、刺激が神経に届きやすくなります。また、酸性の強い食べ物や飲み物を過剰に摂取して歯が溶ける「酸蝕歯(さんしょくし)」も原因となります。

自宅でできる知覚過敏のセルフケア

自宅でのセルフケアとしては、まず知覚過敏専用の歯磨き粉を使用することが挙げられます。これらの歯磨き粉には、神経の興奮を抑える「硝酸カリウム」や、神経につながる管をブロックする「乳酸アルミニウム」などの薬用成分が配合されており、毎日のブラッシングで少しずつ症状を和らげていきます。また、歯ブラシを毛先の柔らかいものに変え、力を抜いて小刻みに動かす適切なブラッシングを心がけましょう。歯ぎしりや食いしばりがある場合は、睡眠中に装着するマウスピース(ナイトガード)を導入して歯への負荷を和らげることも有効です。

歯科医院で行う知覚過敏の治療法

セルフケアで改善しない場合、歯科医院では露出した象牙質を保護するための「コーティング剤の塗布」を行い、外からの刺激をシャットアウトします。また、くさび状に削れてしまった部分には、コンポジットレジン(白い歯科用プラスチック)を詰めて補修する治療を行います。噛み合わせが強く当たっている場所をほんの少し削って調整することもあります。どうしても痛みが激しく、日常生活をまともに送れないほど重症なケースでは、最終的な手段として歯の神経を除去することもありますが、将来にわたり歯の寿命を守るためにも極力神経を残す方向で治療が検討されます。

ケース2:虫歯が原因の場合

虫歯によるしみる痛みは、歯の構造自体が破壊されている危険な兆候です。手遅れになる前に仕組みと対応策を理解しましょう。

虫歯が進行する仕組みとリスク

虫歯は、お口の中に潜むミュータンス菌が食べ残しの糖分を取り込み、酸を作り出すことによって進行します。この酸によって歯の硬い組織が徐々に溶かされていきます。特に間食が多い人や、食べかすを洗い流す役割を持つ「唾液」の分泌量が少ない人は虫歯のリスクが高まります。虫歯は知覚過敏とは異なり、一度発生するとお口の中の環境を整えるだけでは自然に治ることはありません。放置するほど歯の深部へと進行し、周囲の組織へもダメージを与えていきます。

虫歯の進行度別の症状と治療法

虫歯には進行段階(C1〜C4)があり、段階に応じて治療内容や通院期間が大きく異なります。初期の「C1」と呼ばれるエナメル質内の虫歯では、まだ痛みはなく、虫歯部分を少しだけ削って白い詰め物(コンポジットレジン)をするだけで、短時間の治療で終わることがほとんどです。象牙質まで進行した中等度の「C2」になると、冷たいものや甘いものがしみ始めます。この段階では、少し深くまで歯を削る必要があり、部分的な詰め物(インレー)や被せ物を取り付けます。神経にまで到達した重度の「C3」以降になると、何もしなくてもズキズキ痛む自発痛が生じ、神経を取り除く「根管治療」が必要になります。根管治療は治療回数がかかり、最悪の場合は歯を抜かなければならない「C4」へと進行してしまうため、早期発見が極めて重要です。

放置は危険!すぐに歯科医院を受診すべきサイン

しみる症状を「ただの知覚過敏だろう」と放置していると、取り返しのつかない事態に発展することがあります。以下に示す3つの危険サインが現れたら、早めに歯科医院を受診してください。

しみる痛みが数日以上続いている

冷たいものがしみる症状が数日以上持続して、一向に和らぐ気配がない場合は、虫歯がすでに象牙質の奥深くまで進行しているか、知覚過敏の炎症が慢性化して神経の近くで痛みを誘発している可能性があります。これ以上進行して痛みがひどくなる前に診察を受けましょう。

何もしなくてもズキズキ痛む

冷たい水や食べ物を口にしていないときでも、歯が持続的にズキズキと激しく痛む場合、これは虫歯菌が神経にまで達し、急性あるいは慢性の強い炎症(歯髄炎)を起こしている状態です。この段階を放置すると、やがて神経が死んで一時的に痛みが消えることがありますが、そのままにすると根の先に膿がたまって再発し、さらに大きな治療が必要になります。

噛んだ時に痛みや違和感がある

食べ物を噛んだときに、しみるのとは異なる「鈍い痛み」や「歯が浮くような違和感」がある場合、炎症が歯の神経を通り越して、歯を支える骨の膜(歯根膜)にまで広がっている可能性があります。また、知らず知らずのうちに歯の根元にヒビが入っているケースも考えられます。歯を失うリスクを最小限に抑えるためにも、すぐに治療計画を立ててもらう必要があります。

歯がしみる症状に関するよくある質問

歯がしみるお悩みに関して、多くの人が気になっている疑問にわかりやすくお答えします。

Q. 知覚過敏は自然に治りますか?

軽度の知覚過敏であれば、適切なブラッシングを継続し、唾液の成分による「再石灰化」が進むことで、露出した象牙細管が自然に塞がって治まることがあります。しかし、歯茎が著しく下がっていたり、強い歯ぎしりによって物理的に歯が削れてしまっていたりする場合は、自然治癒が難しいため、歯科医院での治療が必要です。

Q. 冷たいものだけで一瞬しみるのは虫歯ですか?

冷たいものを口にした瞬間だけ「キーン」としみてすぐにおさまる場合は、知覚過敏である可能性が高いと言えます。ただし、初期の虫歯でもこれと非常に似た一瞬のしみる症状が出ることがあります。自己判断で様子を見続けると気づかないうちに虫歯が進行してしまうおそれがあるため、念のため歯科医院で確認してもらうと安心です。

Q. ホワイトニングで歯がしみることはありますか?

はい、あります。歯科医院で行うオフィスホワイトニングや、自宅で行うホームホワイトニングでは、過酸化水素などの薬剤を使用します。この薬剤が一時的に歯の組織を過敏にさせるため、施術中や施術後にキーンとした痛みを引き起こすことがあります。この症状は一時的な反応であることが多く、通常は時間の経過とともに数日以内に自然に改善していきます。

Q. 歯がしみるのを予防する方法はありますか?

毎日の丁寧なセルフケアが最大の予防です。まずはゴシゴシと力を入れすぎず、優しい力で汚れ(プラーク)を落とすブラッシングを身につけましょう。また、酸性の強い飲食物を頻繁にダラダラと口にするのを避けることも、歯のエナメル質を健やかに保つために役立ちます。定期的に歯科医院でプロのクリーニングや高濃度フッ素の塗布を受けることで、虫歯や歯周病を高い精度で予防できます。

まとめ:歯がしみるのは歯からのSOS!自己判断せず早めに歯科医院へ

歯が「キーン」としみる症状は、大切な歯を守るための重要なシグナルです。知覚過敏であっても虫歯であっても、何らかの原因で神経に外部の刺激が伝わってしまっているお口のSOSに他なりません。仕事や家事で忙しい毎日の中で通院する時間を確保するのは大変かもしれませんが、虫歯は放置して悪化するほど治療回数も増え、費用や体への負担も大きくなってしまいます。早い段階で適切な診断を受ければ、簡単なケアや最小限の治療で痛みを抑え、健康な歯を長く保つことができます。自己判断でセルフケアを長引かせず、我慢できない痛みになる前に、丁寧な説明と確実な診断をしてくれる歯科医院を受診してください。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

成田 展章 | Nobuaki Narita

東北大学歯学部卒業後、千葉国際インプラントセンターに勤務、
2015年しらかわファミリー歯科開業、2021年川口サンデー歯科・矯正歯科開業

 

【略歴】

東北大学歯学部 卒業
千葉国際インプラントセンター
しらかわファミリー歯科開業
川口サンデー歯科・矯正歯科開業
浦和サンデー歯科・矯正歯科開業

 

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