川口市イオンモール川口3階の歯医者・矯正歯科「川口サンデー歯科・矯正歯科」です。
歯周病の治療にはどれくらいの期間がかかるのか、多くの方が疑問に思われているのではないでしょうか。歯周病は、その進行度合いによって治療の期間や通院回数が大きく異なります。初期段階であれば比較的短期間で改善が期待できますが、進行している場合は数ヶ月から1年以上かかることもあります。
この記事では、ご自身の症状レベルに応じた治療期間や通院回数の目安、歯科医院で実際に行われる治療の具体的な流れ、そして忙しい日々の中でも治療期間をできるだけ短縮するための大切なポイントを詳しく解説していきます。
まずはセルフチェック!あなたの歯周病の進行度は?
歯周病の治療期間は、お口の中の状態や病気の進行度によって大きく変わります。そのため、まずはご自身の歯周病がどのくらい進んでいるのかを知ることが、適切な治療計画を立てる上で非常に重要になります。ここでは、ご自身の歯や歯ぐきの状態から、歯周病の進行度を推測できるいくつかのサインをご紹介します。
ご自身で異変に気づくことは、早期治療への第一歩となります。しかし、あくまでセルフチェックは目安であり、正確な診断と適切な治療法は歯科医院での精密検査によって初めて明らかになります。少しでも気になる点があれば、専門家である歯科医師に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしてください。
歯肉炎(ごく初期の歯周病)のサイン
歯周病の最も初期段階は「歯肉炎」と呼ばれ、歯ぐきだけに炎症が起きている状態です。この段階では、まだ歯を支える骨(歯槽骨)への影響はなく、適切なケアで健康な状態に戻せる可能性が高いのが特徴です。代表的なサインとしては、歯磨きの際に歯ブラシに血がつく、歯ぐきが赤みを帯びて腫れているように見える、といったことが挙げられます。
多くの場合、歯肉炎の段階では痛みなどの自覚症状がほとんどありません。しかし、このわずかなサインを見逃さずに歯科医院を受診することは、時間的にも身体的にも負担の少ない治療で済む最大のチャンスです。歯科医院での専門的なクリーニングと、日々の丁寧なセルフケアを実践することで、健康な歯ぐきを取り戻せる可能性が高いため、早めの受診をおすすめします。
軽度歯周炎のサイン
歯肉炎がさらに進行すると、「軽度歯周炎」へと移行します。この段階では、歯ぐきの炎症がさらに悪化し、歯を支える骨の破壊がすでに始まっていることが特徴です。軽度歯周炎のサインとしては、歯ぐきの腫れや出血が歯肉炎よりも頻繁に続くこと、歯と歯ぐきの境目にある溝(歯周ポケット)の深さが3〜4mm程度になっていることが挙げられます。また、冷たいものが歯にしみることが稀に起こる場合もあります。
軽度歯周炎は、骨の破壊が始まる重要な転換点ですが、まだ自覚症状が少ないことも多いため、見過ごされがちです。しかし、この段階であれば、主に歯周基本治療と呼ばれる治療によって進行を食い止め、それ以上の悪化を防ぐことが可能です。これ以上歯周病を進行させないためにも、早めに歯科医院で検査を受け、適切な治療を開始することが大切です。
中等度〜重度歯周炎のサイン
歯周病がかなり進行した状態が「中等度〜重度歯周炎」です。この段階になると、歯を支える骨の破壊が進み、複数の自覚症状が現れることが一般的です。例えば、歯ぐきが下がって歯が以前より長く見える(歯ぐき下がり)、口臭が以前よりも明らかに強くなった、歯がぐらぐらする、歯ぐきから膿が出るといった症状が頻繁に起こります。さらに、硬いものが噛みにくくなる、食事中に違和感を覚えるといった機能的な問題も現れることがあります。
中等度〜重度歯周炎では、治療がより複雑になり、期間も長くかかる傾向があります。場合によっては、歯周外科治療といった専門的な処置が必要になることもあります。この状態を放置すると、最終的には歯を失う可能性も高まりますので、これらのサインに気づいたら、決して放置せず、すぐに歯科医院を受診して専門的な診断と治療を受けることが、残っている歯を守るために非常に重要です。
【症状別】歯周病の治療期間と通院回数の目安
歯周病の治療を検討されている方にとって、ご自身の症状がどの程度で、どれくらいの期間や回数が必要になるのかは最も気になる点の一つではないでしょうか。ここでは、歯周病の進行度合いに応じた治療期間と通院回数の目安を具体的に解説します。
ただし、ここで示す期間や回数はあくまで一般的な目安であり、個人の口腔内の状態、生活習慣、通院ペース、そして歯科医院の方針によって大きく変動することをご理解ください。正確な治療計画については、必ず歯科医師と十分に相談し、ご自身の状況に合わせた説明を受けることが大切です。
軽度(歯肉炎〜軽度歯周炎)の場合:治療期間1ヶ月~3ヶ月/通院回数2~4回
歯肉炎や軽度歯周炎の段階であれば、比較的短期間での治療完了が見込めます。この段階での主な治療内容は、正しい歯磨きの方法を身につけていただくための「歯磨き指導(TBI)」と、歯の表面に付着したプラークや歯石を除去する「スケーリング」です。
歯石の量や歯磨きの習熟度にもよりますが、通常2~4回程度の通院でこれらの処置が行われます。初期段階であれば、比較的少ない通院回数で治療が完了し、健康な歯ぐきを取り戻せる可能性が高いです。仕事や育児で忙しい方でも、この段階であれば比較的無理なく治療を進めやすく、早期受診のメリットは非常に大きいといえるでしょう。
中等度の場合:治療期間3ヶ月~1年/通院回数4~10回以上
中等度の歯周炎になると、歯周ポケットが深くなり、歯の根っこの部分にまで歯石が付着している状態です。この段階では、歯肉炎や軽度歯周炎の治療に加えて、歯周ポケットの奥深くにある歯石や感染した組織を除去する「ルートプレーニング」という処置が必要になります。
ルートプレーニングは、深い歯周ポケットの内部を丁寧に処置するため、一度に広範囲を行うと患者さんへの負担が大きくなります。そのため、お口の中を数ブロックに分けて複数回にわたって処置を進めることが一般的です。また、処置後には歯ぐきが治癒し、引き締まるのを待つ期間も必要となるため、治療期間は3ヶ月から1年、通院回数も4~10回以上と、軽度の場合に比べて長く、多くなる傾向があります。治療に時間が必要なことへのご理解をお願いいたします。
重度の場合:治療期間半年~1年以上/通院回数10回以上+外科治療
重度歯周炎まで進行すると、歯を支える骨の破壊がかなり進んでおり、治療も複雑で長期にわたるケースが多くなります。この段階では、通常の歯周基本治療だけでは改善が難しいため、「歯周外科治療」が必要になる可能性が高まります。
歯周外科治療には、歯ぐきを切開して歯周ポケットの奥深くに隠れた歯石や病巣を直接目で確認しながら除去する「フラップ手術」や、失われた歯周組織の再生を促す「歯周組織再生療法」などがあります。これらの外科的処置が必要となる場合、治療期間は半年から1年以上、通院回数も10回以上とさらに長期化することが予想されます。残念ながら、歯のぐらつきがひどい場合は、抜歯を選択せざるを得ない可能性もあります。
しかし、重度であっても適切な治療と、その後の継続的なメンテナンスによって、残せる歯を守り、これ以上の進行を食い止めることが治療の重要な目標となります。決して諦めずに、まずは歯科医師に相談し、ご自身の歯を守るための最善策を検討しましょう。
歯周病治療の基本的な流れと各ステップにかかる期間
歯科医院で行われる歯周病治療は、闇雲に処置を進めるのではなく、患者さん一人ひとりの症状や口腔内の状態に合わせて、計画的に進められます。ここでは、初診から治療完了、そしてその後のメンテナンスに至るまで、どのようなステップを踏んでいくのかを具体的にご紹介します。治療の目的や内容、そしておおよその期間を事前に把握することで、「何をされるかわからない」といった不安を解消し、安心して治療に臨んでいただけるでしょう。
ステップ1:初診・精密検査(1回)
歯周病治療の第一歩は、患者さんのお口の中の状態を正確に把握するための精密検査です。この初診・精密検査では、歯周病の進行度合いを明らかにするために、いくつかの重要な項目をチェックします。
具体的には、まずレントゲン撮影を行い、歯を支える骨(歯槽骨)がどの程度破壊されているかを確認します。次に、歯と歯ぐきの間の溝の深さを測る「歯周ポケット検査(プロービング検査)」を実施します。この深さが歯周病の進行度を示す重要な指標となります。さらに、歯の動揺度(ぐらつき)のチェック、歯ぐきの出血や炎症の有無、プラーク(歯垢)の付着状況なども詳しく診査します。これらの検査結果をもとに、歯科医師は患者さんに最適な治療計画を立案するため、このステップは歯周病治療の成功を左右する非常に重要なプロセスとなります。
ステップ2:歯周基本治療(2~6回、期間2ヶ月~半年)
歯周病治療の根幹をなすのが、この歯周基本治療です。この治療の主な目的は、歯周病の原因となるプラーク(歯垢)と歯石を徹底的に除去し、患者さんご自身による日々のセルフケアを確立することにあります。この段階で、歯周病の原因菌をコントロールし、歯ぐきの炎症を抑えることを目指します。
具体的な治療内容は主に以下の3つです。
まず「歯磨き指導」では、歯科衛生士が患者さんの歯磨きの癖や磨き残しの傾向を把握し、一人ひとりに合った正しいブラッシング方法や補助清掃器具(歯間ブラシやデンタルフロスなど)の使い方を指導します。次に「スケーリング」と呼ばれる処置では、歯の表面や歯周ポケットの入り口付近に付着したプラークや歯石を超音波スケーラーなどの専門器具を使って除去します。そして「ルートプレーニング」では、歯周ポケットの奥深くにある、歯根の表面に強固にこびりついた歯石や汚染されたセメント質を、特殊な器具で丁寧に取り除き、歯根面を滑らかに仕上げることで、細菌が再付着しにくい環境を整えます。これらの処置を複数回に分けて行うことで、歯周病の進行を食い止め、歯ぐきの状態を健康に近づけていきます。
ステップ3:再評価(1回)
歯周基本治療が一通り完了した後、その治療効果を判定するために「再評価」を行います。このステップは、治療の進行における重要な分岐点となるものです。
再評価では、歯周基本治療から一定期間(およそ1〜3ヶ月程度)を空けた上で、初診時に行った精密検査とほぼ同様の検査を再度行います。具体的には、歯周ポケットの深さの変化、歯ぐきの炎症や出血の有無、歯の動揺度などを再確認します。この結果を初診時のデータと比較することで、歯周基本治療によってどれだけ歯周病が改善したかを客観的に判断します。
もし、歯周ポケットが浅くなり、炎症が十分に治まっているようであれば、治療は次のステップである「メンテナンス」へと移行します。しかし、残念ながら深い歯周ポケットが残っていたり、炎症が改善しきれていない部分があったりする場合には、さらなる改善を目指して「歯周外科治療」が必要になる可能性も検討されます。再評価は、現在の治療の効果を見極め、今後の治療方針を決定するための、非常に重要なステップと言えるでしょう。
ステップ4:歯周外科治療(必要な場合のみ、1~3回、期間1ヶ月~3ヶ月)
歯周基本治療と再評価の結果、深い歯周ポケットが残ってしまい、通常の処置では歯石の除去が困難な場合や、歯周組織の破壊が進んでいる場合には、「歯周外科治療」が必要となることがあります。
歯周外科治療は、歯ぐきを切開してめくり上げ、歯根の表面や歯を支える骨の状態を直接確認しながら、深い部分のプラークや歯石を徹底的に除去する処置です。代表的な治療法としては、「フラップ手術」と呼ばれるものが挙げられます。この手術によって、歯科医師が直接目で確認しながら、より確実かつ広範囲にわたる清掃が可能となります。
「手術」という言葉を聞くと不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、処置は局所麻酔下で行われるため、治療中に痛みを感じることはほとんどありません。治療の目的は、歯周病の進行を食い止め、残せる歯を最大限に守ることにあります。また、骨の再生を促す「歯周組織再生療法」が併用されることもあり、失われた歯周組織の回復を目指すことも可能です。歯科医師から治療の必要性や内容について丁寧な説明を受け、納得した上で治療を選択することが大切です。
ステップ5:メンテナンス(治療後、3~6ヶ月に1回)
歯周病治療が完了した後の「メンテナンス(定期検診)」は、再発を防ぎ、健康な口腔状態を維持するために不可欠なステップです。歯周病は生活習慣病の一面も持ち、一度治療しても原因菌が再び増殖したり、生活習慣の乱れによって再発したりしやすい病気だからです。
治療によって得られた良好な状態を長く保つためには、ご自身で行う毎日のセルフケアだけでは限界があります。そのため、3〜6ヶ月に一度程度の頻度で歯科医院に通い、プロによる専門的なクリーニングやチェックを受けることが非常に重要です。
メンテナンスでは、歯科衛生士が歯のクリーニングを行い、日々の歯磨きでは除去しきれないプラークや歯石を取り除きます。また、歯周ポケットの深さや歯ぐきの状態を定期的にチェックし、歯周病の再発の兆候がないかを確認します。もし、小さな異変が見つかれば、早期に対処することで、重症化する前に食い止めることができます。歯周病治療の本当のゴールは、「治す」ことだけでなく、その健康な状態を「維持する」ことにあるのです。定期的なメンテナンスを継続することが、ご自身の歯を一生涯健康に保つための最も確実な方法と言えるでしょう。
なぜ歯周病治療は時間がかかるのか?通院回数が多くなる理由
歯周病の治療は、虫歯治療のように数回の通院で完了するケースばかりではありません。多くの方が「なぜこんなに時間がかかるのだろう」「通院回数が多くて大変」と感じるかもしれません。しかし、歯周病治療が長期にわたるのには、明確な理由があります。このセクションでは、歯周病治療に時間が必要となる3つの主な理由を解説し、治療に対する納得感を深めていただくことで、途中で治療を諦めてしまうことなく、健康な状態を目指していただけるようご説明します。
歯周病菌を徹底的に除去する必要があるため
歯周病治療が長期化する第一の理由として、歯周病の原因となる細菌の徹底的な除去が難しいことが挙げられます。歯周病菌は、プラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊や、それが石灰化した歯石として、歯周ポケットの奥深くに強固に付着しています。
これらのプラークや歯石を一度に全て除去しようとすると、歯ぐきや歯への負担が大きすぎてしまい、かえって炎症を悪化させる可能性があります。そのため、歯科医院では歯ぐきの状態を見ながら、複数回に分けて少しずつ丁寧に、かつ確実に歯周病菌の温床を取り除いていく必要があるのです。特に、歯周ポケットの奥深くにある歯石は、器具が届きにくく、時間と熟練の技術を要するため、どうしても通院回数が増えてしまいます。
歯茎の状態が改善するのを待つ必要があるため
歯周病治療は、単に歯石を取り除けば終わりではありません。治療の第二の理由として、炎症を起こした歯ぐきが治癒し、健康な状態に戻るまで「待つ」期間が必要となることが挙げられます。歯周病によってダメージを受けた歯ぐきや歯周組織は、歯石除去などの処置を受けた後、少しずつ炎症が治まり、引き締まっていきます。この生体が持つ本来の治癒力に頼る部分が大きいため、すぐに結果が出るものではないのです。
処置後、歯ぐきの状態が安定し、改善しているかを歯科医師が確認するには、ある程度の期間を空ける必要があります。その改善度合いを見極めながら、次の治療ステップに進むか、メンテナンスに移行するかを判断するため、どうしても治療期間は長くなります。焦らず、歯ぐきが健康を取り戻すプロセスを見守ることが、最終的な治療の成功につながります。
再発を防ぎ、安定した状態を維持するため
歯周病治療が長期にわたる第三の理由、それは「再発を防ぎ、安定した状態を長期的に維持する」ことをゴールとしているためです。歯周病は生活習慣病の一面も持ち合わせており、一度治療が完了しても、適切なケアを怠ると再発しやすい病気です。
そのため、歯科医院での専門的な治療だけでなく、患者さんご自身が日々の正しいセルフケアを習得し、それを習慣として実践できるようになることが不可欠となります。歯科医院では、患者さん一人ひとりの口腔状態に合わせた歯磨き指導を行い、その効果が定着するまでサポートします。このセルフケアの習得と実践、そしてその効果を確認するプロセスも治療期間に含まれるため、時間がかかります。治療が終わったその場だけでなく、その後も健康な口腔状態を維持し続けるための大切なステップとして、ご理解いただけると幸いです。
忙しい方へ|治療期間をできるだけ短くする3つのポイント
仕事や育児などで忙しい毎日を送っていると、歯科医院に通院する時間を確保するのが難しいと感じるかもしれません。しかし、歯周病治療は患者さんご自身の協力が治療期間の短縮に大きく影響します。歯科医院に任せきりにするのではなく、患者さん自身が積極的に治療に参加することで、より効率的に、そしてより早く健康な状態を取り戻すことが可能です。これからご紹介する3つのポイントを実践することで、治療期間をできるだけ短くし、忙しい日々の中でもスムーズに治療を進められるでしょう。
ポイント1:毎日のセルフケアを徹底する
歯周病治療において、ご自宅での毎日のセルフケアは歯科医院での治療と同じくらい、あるいはそれ以上に大切な要素です。歯科医院で指導された正しいブラッシング方法を毎日実践することで、歯ぐきの炎症が早期に改善し、結果として治療全体の期間を短縮することにつながります。例えば、出血が減ったり、腫れていた歯ぐきが引き締まったりといった目に見える改善は、セルフケアを続ける大きなモチベーションになるはずです。毎日の積み重ねが、治療の効果を最大限に引き出し、最終的な治療期間を短くする最も確実な方法と言えるでしょう。
ポイント2:決められた通院スケジュールを守る
歯科医師が立てる治療計画は、患者さんお一人おひとりの口腔内の状態や歯周病の進行度に合わせて綿密に組まれています。この計画通りに通院スケジュールを守ることは、治療期間を短くするために非常に重要です。もし自己判断で通院を中断してしまったり、予約の間隔を空けすぎてしまったりすると、その間に歯ぐきの状態が悪化し、治療が振り出しに戻ってしまうリスクがあります。そうなると、結果的に治療期間が大幅に長引いてしまうことになりかねません。多忙な方ほど、一度決めたスケジュールを遵守することが、結果的に最も短い期間で治療を終える近道となることを理解しておきましょう。
ポイント3:自由診療の選択肢も検討する
時間的な制約が非常に大きいと感じる方にとって、自由診療は治療期間を短縮するための有効な選択肢の一つです。自由診療は健康保険のルールに縛られないため、一度に広範囲の治療を行ったり、高出力レーザー治療などの特殊な機器や最先端の材料を用いることで、治療の効率を高め、結果として治療期間を短縮できる可能性があります。費用は保険診療と比べて高額になりますが、「時間を買う」という考え方もできます。ただし、自由診療の内容や費用、期待できる効果は歯科医院によって異なるため、治療を開始する前に必ず十分な説明を受け、納得した上で選択することが非常に重要です。
歯周病の治療期間に関するよくある質問
歯周病の治療期間や通院回数について詳しく解説してきましたが、治療には期間以外にも費用や痛みなど、さまざまな疑問や不安がつきものです。ここでは、皆さまが抱きがちな細かな疑問にQ&A形式でお答えします。安心して治療に臨めるよう、疑問点を解消していきましょう。
Q. 治療費はどのくらいかかりますか?保険は適用されますか?
歯周病治療の費用については、進行度合いや治療内容によって大きく異なりますが、ご安心ください。歯周病治療の基本的な部分には健康保険が適用されます。そのため、費用負担を抑えて治療を受けることが可能です。
具体的な目安としては、軽度から中等度の歯周病に対する歯周基本治療(歯石除去や歯磨き指導など)の場合、3割負担で数千円から1万円程度が一般的です。もし、外科的な処置が必要になる中等度から重度の歯周病であれば、数万円程度の費用がかかることもあります。
ただし、保険適用外の自由診療を選択した場合は、全額自己負担となります。自由診療では、保険診療では認められていない先進的な材料や治療法が選択でき、結果的に治療期間の短縮やより高い効果が期待できるケースもあります。治療計画を立てる際には、保険診療と自由診療それぞれのメリット・デメリット、費用について歯科医師から十分な説明を受け、ご自身の希望と照らし合わせて検討することが大切です。
Q. 治療は痛いですか?
歯周病治療に対して「痛いのではないか」という不安をお持ちの方は少なくありません。歯石除去(スケーリング)の際、歯ぐきに強い炎症がある場合は、一時的にしみたり、チクッとした痛みを感じたりすることがあります。しかし、ほとんどの場合は我慢できる程度の痛みで、麻酔なしで行うことが可能です。
歯周ポケットの奥深くに付着した歯石を除去するルートプレーニングや、歯周外科治療が必要な場合には、治療中に痛みを感じないよう必ず麻酔を使用します。麻酔が効いている間は痛みを感じることはほとんどありませんのでご安心ください。治療後、麻酔が切れてから鈍い痛みや違和感が生じることもありますが、通常は数日で治まります。痛みが心配な場合は、遠慮せずに事前に歯科医師やスタッフに伝えてください。麻酔量を調整したり、休憩を挟んだりするなど、痛みに配慮した治療を進めることが可能です。
Q. 治療を途中でやめるとどうなりますか?
歯周病治療は根気が必要なため、途中で中断したくなる気持ちも理解できます。しかし、症状が少し良くなったからといって自己判断で通院をやめてしまうのは、非常に危険です。
治療を中断すると、歯周ポケットの奥に残っていた歯周病菌が再び増殖を始め、以前よりも症状が悪化する可能性が非常に高くなります。炎症が再燃し、歯を支える骨の破壊がさらに進行してしまうことも少なくありません。結果として、より進行した状態で治療を再開することになり、最初に予想していたよりもさらに長い治療期間と、多くの費用がかかることになってしまいます。
歯周病は自覚症状がないまま進行することも多いため、歯科医師が「終了」と判断するまで、定期的に通院を続けることが何よりも大切です。途中で不安や疑問が生じた場合は、一人で抱え込まずに歯科医師や歯科衛生士に相談し、治療への理解を深めるようにしましょう。
Q. 治療が終わればもう通院しなくても良いですか?
残念ながら、歯周病は一度治療が終われば「完治」して、もう二度と通院しなくて良い、という病気ではありません。高血圧や糖尿病といった生活習慣病と同様に、継続的な「管理」が必要な病気だと考えてください。
治療によって歯ぐきの炎症が落ち着き、健康な状態に戻ったとしても、毎日の歯磨きが不十分だったり、喫煙などの生活習慣が改善されなかったりすると、再び歯周病菌が増殖し、再発するリスクがあります。実際に、歯周病治療後の再発率は非常に高いと言われています。
治療によって得られた良好な口腔環境を維持し、再発を防ぐためには、セルフケアだけでは不十分です。3〜6ヶ月に1度程度の定期的なメンテナンス(定期検診)を継続することが不可欠です。メンテナンスでは、プロによる徹底的なクリーニングや、ご自身では気づけないお口の変化のチェック、適切な歯磨き指導などが行われます。これが、ご自身の歯を長く健康に保つための最も確実な方法であり、豊かな食生活を送るための大切な投資となるでしょう。
まとめ:歯周病治療は早期相談がカギ!まずは歯科医院で状態の確認を
歯周病の治療期間は、症状の進行度合いによって大きく異なります。この記事を通じて、歯ぐきからの出血程度で済む歯肉炎の段階であれば、比較的短期間での治療と回復が期待できる一方、歯を支える骨が溶け始める中等度から重度の歯周炎へと進行するほど、治療が複雑化し期間も長引くことをご理解いただけたのではないでしょうか。
「歯ぐきから血が出る」「口臭が気になる」「歯周病治療が長引くのは避けたい」と感じている方は、まさに今が歯科医院に相談する最適なタイミングです。早期に専門家である歯科医師の診断を受けることで、ご自身の歯周病の進行度を正確に把握し、最適な治療計画を立てることが、結果的に治療期間を最短に抑え、身体的・経済的な負担も軽減する最も賢明な方法と言えます。
歯周病は、放置すればやがて大切な歯を失うことにも繋がりかねない病気ですが、適切な治療と日々のセルフケア、そして継続的なメンテナンスによって進行を食い止め、健康な状態を維持することは十分に可能です。ご自身の歯を長く使い続けるために、まずは一歩踏み出して、お近くの歯科医院でご相談ください。それが、未来の健康な口腔環境を守るための第一歩となるでしょう。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
東北大学歯学部卒業後、千葉国際インプラントセンターに勤務、
2015年しらかわファミリー歯科開業、2021年川口サンデー歯科・矯正歯科開業
【略歴】
・東北大学歯学部 卒業・千葉国際インプラントセンター
・しらかわファミリー歯科開業
・川口サンデー歯科・矯正歯科開業
・浦和サンデー歯科・矯正歯科開業
川口市イオンモール川口3階の歯医者・矯正歯科
川口サンデー歯科・矯正歯科
住所:埼玉県川口市安行領根岸 3180 イオンモール川口3階
TEL:048-287-8010

