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インプラントのメンテナンス方法は?リスクと対策も解説!

川口市イオンモール川口3階の歯医者・矯正歯科「川口サンデー歯科・矯正歯科」です。

インプラントは、失った歯を補うために非常に優れた治療法であり、審美的な面でも機能的な面でも多くの利点があります。

しかし、インプラントは「入れたら終わり」ではなく、長期間健康な状態を保つためには、継続的なメンテナンスが不可欠です。

適切なメンテナンスを怠ると、インプラント自体の寿命を縮めるだけでなく、口内全体の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

今回は、インプラントを健康に保ち、長期間快適に使用するための具体的なメンテナンス方法について、さらに詳しく解説します。

 

インプラントメンテナンスの重要性

インプラントは、人工歯として天然の歯に非常に近い見た目と機能を持っていますが、天然歯と異なり、神経が通っていないため、問題が発生しても自覚症状が少ないという特徴があります。

そのため、問題が悪化してから気づくケースが多く、早期に発見・対処するためにも、定期的なメンテナンスが必須です。

特にインプラント周囲炎は、進行が早く、歯茎や骨に影響を与えるため、早期発見ができなければ、最悪の場合インプラントが失われることがあります。

 

セルフケアとプロフェッショナルケア

インプラントを健康に保つためのメンテナンスは、主に以下の2つの側面から行われます。

 

・セルフケア: 日々のブラッシングやフロスなど、患者自身が行うケア
・プロフェッショナルケア: 歯科医院で行われる定期検診やクリーニング

セルフケアはインプラントを長持ちさせるための基本であり、プロフェッショナルケアはそれを補完する役割を果たします。

特にインプラントは、天然歯と異なる点が多いため、セルフケアだけでなく、専門的なメンテナンスを定期的に受けることが推奨されます。

 

定期検診の頻度と目的

インプラントを長期間にわたって健康な状態で使用するためには、定期的な検診が欠かせません。

一般的には3〜6ヶ月に一度の頻度で検診を受けることが推奨されますが、患者の口内の状態やライフスタイルに応じて、検診の頻度を調整することが必要です。

定期検診では、インプラントの状態や周囲の組織の健康状態をチェックします。

 

具体的な検診内容としては、以下の項目が含まれます。

 

・インプラントの固定状態の確認: インプラントがしっかりと顎の骨に固定されているかを確認します。
・レントゲン撮影を行い、骨の状態もチェックすることがあります。
・歯茎や骨の健康状態の確認: インプラント周囲の歯茎が健康な状態を保っているか、炎症がないかを確認します。
 また、歯周ポケットの深さを測定し、歯茎や骨が後退していないかをチェックします。
・クリーニング: 自宅でのブラッシングでは取り除けない歯石やプラークを、専用の器具を使って徹底的に除去します。

 

定期検診のもう一つの重要な役割は、インプラント周囲炎の早期発見です。

インプラント周囲炎は、インプラントの周囲に炎症が起こり、放置すると顎の骨が溶けてしまうことがあります。

早期に発見することで、適切な治療を受け、インプラントを守ることができます。

 

インプラント周囲炎のリスクと予防

インプラント周囲炎は、インプラントにおける最も深刻なトラブルの一つです。

インプラントは虫歯にはなりませんが、歯茎や骨に細菌が感染することで、インプラント周囲炎が発生します。

この炎症が進行すると、インプラントを支えている顎の骨が溶けてしまい、最終的にはインプラントが抜け落ちてしまう可能性もあります。

 

インプラント周囲炎を予防するためには、セルフケアが非常に重要です。

日々のブラッシングはもちろんのこと、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯と歯の間やインプラント周囲の細かい部分まで徹底的に清掃することが必要です。

また、デンタルリンスを使うことで、口内の細菌を減らし、歯茎の健康を維持することも効果的です。

 

特に注意すべきは、インプラント周囲炎の初期段階では自覚症状がほとんどないことです。

患者が気づいたときには、すでに炎症が進行していることが多いため、定期的に歯科医院での検診を受けることが必要です。

定期検診でインプラント周囲炎の兆候が発見された場合、歯科医師による早期の対応がインプラントの健康を守る鍵となります。

 

また、インプラント周囲炎のリスクをさらに高める要因として、喫煙や糖尿病が挙げられます。

これらのリスク要因を持つ患者は、より厳密なメンテナンスが必要であり、定期検診の頻度を増やすことが推奨されることもあります。

 

セルフケアの基本とポイント

セルフケアは、インプラントを長期間健康に保つための基盤です。

特に、インプラントは天然の歯と異なり、歯根の部分に神経が通っていないため、異常があっても自覚しにくいことが多いです。

そのため、日々のセルフケアが非常に重要となります。

 

まず、ブラッシングの際には、インプラントと歯茎の境目を丁寧に磨くことが重要です。

柔らかめの歯ブラシを使用し、強く押し付けないように優しく磨きましょう。

力を入れすぎると、インプラントや歯茎にダメージを与える可能性があるため注意が必要です。

 

さらに、デンタルフロスや歯間ブラシの使用が推奨されます。

インプラント周囲には食べ物のカスや歯垢が溜まりやすく、ブラッシングだけでは除去が難しい場合があるため、これらの道具を使って徹底的に清掃しましょう。

フロスを使う際は、インプラント周囲の歯茎を傷つけないように、ゆっくりと丁寧に操作します。

 

デンタルリンスも、口内を清潔に保つための効果的なアイテムです。

抗菌作用のあるデンタルリンスを使用することで、歯周病菌やインプラント周囲炎の原因となる細菌を減少させ、歯茎の健康を保つことができます。

特にブラッシングやフロスの後にデンタルリンスを使用することで、口内の清潔さをより効果的に維持することが可能です。

 

プロフェッショナルケアの重要性

自宅でのセルフケアは非常に重要ですが、それだけではインプラント周囲のすべての汚れを取り除くことはできません。

特に歯石は、ブラッシングやフロスだけでは取り除けないため、歯科医院でのプロフェッショナルケアが欠かせません。

プロフェッショナルケアでは、専用の器具を使って歯石を徹底的に除去し、インプラント周囲の清潔を保ちます。

 

また、歯科衛生士によるクリーニングでは、歯とインプラントの周囲を徹底的に清掃するだけでなく、患者が日常的に行っているセルフケアが正しく行われているかもチェックされます。

必要に応じて、ブラッシング方法や清掃器具の選び方について指導が行われ、より効果的なセルフケアができるようサポートします。

 

定期的にプロフェッショナルケアを受けることで、インプラント周囲炎のリスクを大幅に低減し、インプラントの寿命を延ばすことができます。

歯科医院でのクリーニングは、通常3〜6ヶ月に一度行われることが推奨されていますが、患者の口内環境によっては、より頻繁にメンテナンスが必要になることもあります。

 

インプラントの寿命を延ばすために

インプラントは適切なメンテナンスを行うことで、10年以上、場合によっては20年以上使用することが可能です。

インプラントの寿命を延ばすためには、セルフケアとプロフェッショナルケアの両方をバランス良く取り入れることが大切です。

 

特に、日々のセルフケアを怠ると、インプラント周囲に細菌が繁殖しやすくなり、インプラント周囲炎のリスクが高まります。

定期的に歯科医院で検診を受け、インプラント周囲の状態を確認することで、問題が発生する前に対処でき、インプラントの寿命を大幅に延ばすことが可能です。

さらに、インプラントを長持ちさせるためには、生活習慣の改善も重要です。

 

例えば、喫煙はインプラント周囲炎のリスクを大幅に高めるため、禁煙を検討することが推奨されます。

また、糖尿病のコントロールが不十分な場合も、インプラント周囲炎のリスクが高まるため、全身の健康管理にも気を配ることが必要です。

 

インプラントは、長期間快適に使用するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。

セルフケアだけでなく、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアも重要です。

特に、インプラント周囲炎は初期症状が少なく、進行が早いため、早期発見が不可欠です。

セルフケアとプロのケアをバランスよく取り入れ、インプラントを健康に保ちましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

成田 展章 | Nobuaki Narita

東北大学歯学部卒業後、千葉国際インプラントセンターに勤務、
2015年しらかわファミリー歯科開業、2021年川口サンデー歯科・矯正歯科開業

【略歴】
東北大学歯学部 卒業
千葉国際インプラントセンター
しらかわファミリー歯科開業
川口サンデー歯科・矯正歯科開業

 

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