川口市イオンモール川口3階の歯医者・矯正歯科「川口サンデー歯科・矯正歯科」です。
歯科医院での歯石取りは、お口の健康を守る上で非常に大切な治療です。多くの方が「歯医者に行けば、歯石はすべてきれいに取ってもらえる」と期待されているのではないでしょうか。しかし、実はさまざまな状況から、一度の処置ですべての歯石を取り切ることが難しいケースもあります。歯石が残ってしまう理由には、歯周ポケットの深さや歯並びの複雑さ、治療回数の制限などが挙げられます。
このコラムでは、なぜ歯科医院での歯石取りでも歯石が残ってしまうことがあるのか、その具体的な理由と、限りなく完璧な除去を目指すための方法を詳しく解説します。さらに、きれいになったお口の状態を長く保つためのセルフケアのポイントや、歯石取りに関するよくある疑問にもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
結論:歯医者の歯石取りでも100%除去できないケースがある
歯医者で歯石を取れば、お口の中はすっかりきれいになるものと期待されるかもしれません。しかし、実は歯科医院での専門的な歯石取りでも、場合によってはすべての歯石を100%取りきれないケースがあることをご存じでしょうか。もちろん、これは歯科医師や歯科衛生士の技術が不足しているという話ではありません。お口の状態や歯石の付着状況によっては、一度の処置ですべてを除去するのが難しい場合があるのです。
この事実を知ると不安に感じるかもしれませんが、心配はいりません。歯石が残ってしまう理由を理解し、適切な対策を取ることで、限りなく100%に近い状態を目指すことは十分に可能です。次の章からは、なぜ歯医者でも歯石が残ることがあるのか、その具体的な理由について詳しく解説していきます。
なぜ?歯医者でも歯石が残ってしまう理由
歯科医院で歯石取りを行う際、専門の器具を使って丁寧に除去作業が進められます。しかし、それでもなお歯石が残ってしまうケースがいくつかあります。その主な理由は、歯周ポケットの奥深くや、歯が複雑に重なり合った部分など、器具が物理的に届きにくい場所が存在するためです。人間のお口の中は一人ひとり異なり、一見するとまっすぐに見える歯でも、細かな凹凸や隙間がたくさんあります。
また、歯石の量が多い場合や、歯肉(歯茎)に炎症がある場合は、一度に全ての歯石を除去することが難しいこともあります。これは、無理に処置を進めると歯や歯肉を傷つけてしまったり、出血によって施術部位が見えにくくなったりするためです。このように、歯石の残りやすさは、歯科医師や歯科衛生士の技術だけでなく、患者さんご自身の口内環境によっても大きく左右されるということを理解しておくことが大切です。
そもそも歯石とは?セルフケアで取れない硬い汚れ
歯医者で歯石を取るという話を聞いたことはあっても、そもそも歯石とは何なのか、歯垢とはどう違うのか、と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。歯石は、普段の歯磨きでは取り除くことができないほど硬い汚れです。ここでは、歯石がどのようにしてできるのか、なぜ自分で取ることが難しいのかを詳しく見ていきましょう。歯石の正体を理解することは、効果的な予防と、歯科医院での治療の重要性を知る第一歩となります。
歯垢が石灰化したものが「歯石」
歯石は、食べかすや細菌の塊である「歯垢(プラーク)」が、お口の中の唾液に含まれるミネラル成分(カルシウムやリンなど)と結合して石のように硬くなったものです。この硬くなることを「石灰化」と呼びます。歯垢の段階であれば、毎日の丁寧な歯磨きで取り除くことができますが、石灰化して歯石になってしまうと、歯ブラシでこすってもビクともしません。爪で引っ掻いても取れないほど硬くなるため、歯科医院で専用の器具を使わないと除去できない状態になってしまいます。歯石は、言わば歯垢の「最終形態」とも言えるでしょう。
自分で見えない・取れない「歯肉縁下歯石」
歯石には、大きく分けて2つの種類があります。一つは、鏡で確認できる歯の表面に付着する「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」です。これは比較的柔らかく、白っぽい色をしています。もう一つが、より厄介で問題となる「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」です。これは歯周ポケット(歯と歯茎の境目の溝)の中に隠れていて、肉眼では見ることができません。
歯肉縁下歯石は、歯肉縁上歯石よりも硬く、血液成分が含まれるため黒っぽい色をしているのが特徴です。この歯肉縁下歯石は、歯周病の進行に大きく関わっており、歯周ポケットの奥深くに溜まって歯茎の炎症を悪化させます。見えない場所にある上、非常に硬いため、歯科医院での専門的な処置でも除去が難しい場合があるのです。
市販の歯石取りグッズで自分で取るのは危険!
「自宅で歯石を自分で取りたい」と考えて、市販の歯石取りグッズ(スケーラーなど)の使用を検討する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これは非常に危険な行為ですので絶対にやめてください。歯科医院で使用するスケーラーは、歯科医師や歯科衛生士が専門的な知識と技術をもって使用する医療器具です。訓練を受けていない方が自己判断で使用すると、歯の表面を傷つけて知覚過敏を引き起こしたり、歯茎を深く傷つけて炎症を悪化させたりするリスクがあります。
また、自分で見える範囲の歯石を少し除去できたとしても、歯周病の原因となる歯肉縁下歯石は取り除くことができません。かえって症状を悪化させたり、適切な受診のタイミングを遅らせてしまったりする可能性もあるため、歯石が気になった場合は必ず歯科医院を受診しましょう。
要注意!歯医者でも歯石が残りやすい3つのケース
歯科医院で歯石取りをしても、残念ながら一部の歯石が残ってしまうことがあります。特に、お口の中の状態によっては、歯石が残りやすいケースがいくつかあります。しかし、このような状況であっても、適切な処置や歯科医院との連携によって、歯石をより確実に除去する方法がありますのでご安心ください。ここでは、歯石が残りやすい主な3つのケースと、その理由を詳しくご説明します。
ケース1:歯周ポケットが深く、歯石が隠れている
歯周病が進行すると、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」という深い溝ができます。この歯周ポケットが深くなると、その奥深くに歯石が入り込んでしまうことがあります。ポケットの深さが4mm以上になると、歯科医院で使う特殊な器具(スケーラー)を使っても、物理的に歯周ポケットの底まで届かせることが難しくなります。そのため、見えない部分に歯石が残ってしまい、完全に除去できないリスクが高まります。
歯科医師は、レントゲン写真で骨の状態を確認したり、歯周ポケットの深さを測る検査を定期的に行ったりすることで、深部に隠れた歯石がないか、また歯周病の進行度合いを診断します。これらの検査結果に基づいて、歯周ポケットの奥深くにある歯石もできる限り見つけ出し、丁寧に取り除く努力をしています。
ケース2:歯並びが複雑で器具が届きにくい
歯が重なり合っていたり、ねじれて生えていたりするような複雑な歯並びの場合も、歯石が残りやすいケースの一つです。歯石を除去するために使用するスケーラーには様々な形状がありますが、どんなに工夫しても、複雑な歯並びの隙間や奥まった部分には器具が物理的に届かない「死角」が生まれてしまうことがあります。
特に、奥歯のさらに奥や、歯の裏側、歯と歯が密接に重なり合っている部分などは、ご自身での歯磨きも難しいだけでなく、歯科医師にとっても清掃が非常に難しいエリアとなります。このような場所では、歯石が蓄積しやすく、一度の処置で完全に除去することが困難な場合があります。
ケース3:1回の治療で終わらせようとしている
「忙しいから1回の治療で歯石を全部取り切ってほしい」と希望される患者さんもいらっしゃいますが、これがかえって歯石の取り残しに繋がる可能性があります。保険診療では、一度に広範囲の歯石取りを行うことにはルール上の制約があり、歯石の量が多い場合や、歯茎が炎症を起こして出血しやすい場合は、数回に分けて治療を行うのが一般的です。
無理に一度で広範囲の歯石を取り切ろうとすると、処置時間が長くなり、患者さんの負担が増えるだけでなく、出血によって視野が悪くなり、歯科医師が細かな歯石を見落としてしまうリスクも高めます。時間をかけて丁寧に処置を行うことで、結果として質の高い歯石除去に繋がり、お口の健康を守ることになりますので、通院回数について歯科医師とよく相談することをおすすめします。
歯石を完璧に除去するための3つの方法
歯科医院での歯石除去でも、口の中の状態によっては歯石が残ってしまう可能性があることをお話ししました。しかし、ご安心ください。限りなく「完璧」な状態に近づけるための方法はいくつかあります。ここでは、ご自身の状況や希望に合わせて選べるよう、具体的な3つの方法をご紹介します。歯科医院としっかりと相談し、最適な方法を見つけることが、お口の健康を保つ上でとても大切です。
方法1:複数回に分けて丁寧に除去してもらう(保険診療)
歯石を徹底的に除去するために、最も現実的で確実な方法の一つが、複数回に分けて丁寧に処置を受けることです。保険診療では、一度に口全体の歯石を取り切ることは難しく、上下の顎や左右など、ブロックごとに分けて処置を行うのが一般的です。これにより、歯科医師や歯科衛生士は、1回あたりの治療時間を十分に確保でき、より細部まで行き届いた丁寧な歯石除去が可能になります。
特に、歯周病が進行している方や歯石の量が多い方の場合は、歯茎の炎症を落ち着かせながら段階的に歯石を除去していく必要があります。例えば、まず歯茎より上に出ている歯石(歯肉縁上歯石)を取り除き、歯茎の状態が改善してから、歯茎の下に隠れている歯石(歯肉縁下歯石)の除去を行うといった進め方です。歯茎の炎症が引くと、初回では見えにくかった歯石が明確になり、より確実に除去できるようになるメリットもあります。通院回数は増えてしまいますが、確実性を高め、お口の健康を長期的に守るためには、非常に有効な手段と言えるでしょう。
方法2:歯周病治療の専門知識が豊富な歯科医院を選ぶ
歯石除去の精度は、歯科医師や歯科衛生士の専門知識や技術力によって差が出ることがあります。特に、歯周ポケットの奥深くに隠れた歯石(歯肉縁下歯石)は、高度な技術と経験が求められるため、歯周病治療に特化した知識を持つ専門家がいる歯科医院を選ぶことが、より質の高い歯石除去に繋がります。
具体的には、日本歯周病学会が認定する「歯周病認定医」や「歯周病専門医」、あるいは「認定歯科衛生士」が在籍している歯科医院を探してみるのも良いでしょう。これらの資格を持つ歯科医療従事者は、歯周病に関する深い知識と豊富な臨床経験を持っており、難易度の高い歯周ポケット内の歯石除去や、歯周病の進行度に応じた適切な治療計画の立案に長けています。歯科医院のウェブサイトや院内の掲示などで、在籍している歯科医師や歯科衛生士の資格情報を確認することで、より信頼できる医院選びの参考になります。
方法3:時間をかけて徹底的に清掃する自由診療(PMTC)を検討する
保険診療の枠にとらわれず、さらに時間をかけて口の中全体を徹底的にクリーニングしたいという方には、自由診療の「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning:プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」も有効な選択肢です。PMTCは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具とペーストを用いて、歯の表面に付着した歯石だけでなく、普段の歯磨きでは落としきれない歯垢(プラーク)やバイオフィルム(細菌の膜)、そしてコーヒーやお茶などによる着色(ステイン)を、一本一本丁寧に除去していく専門的なクリーニングです。
PMTCの大きな特徴は、歯の表面をツルツルに磨き上げることで、歯石や歯垢の再付着を防ぐ効果が期待できる点です。また、審美的な改善だけでなく、虫歯や歯周病の予防効果も高まります。費用は全額自己負担となり、歯科医院によって異なりますが、数千円から数万円程度が目安となります。口元の美しさと高い予防効果を同時に追求したい方、時間をかけて隅々まできれいにしたいと考える方にとって、PMTCは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
歯石取りで後悔しないために知っておきたいことQ&A
歯石取りは、お口の健康を守る上で非常に大切な処置ですが、「痛いのかな?」「費用はどれくらいかかるんだろう?」といった疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。このセクションでは、歯石取りについてよく疑問に思うこと、知っておきたいことについて、Q&A形式でわかりやすく解説していきます。歯石取りに対する心理的なハードルを少しでも下げて、安心して歯科医院を受診できるよう、具体的な情報をお届けします。
Q. 歯石取りは痛い?痛みを感じる原因と対処法
「歯石取りは痛い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に痛みを感じるかどうかは、いくつかの要因によって異なります。主な原因としては、まず歯茎に炎症がある場合が挙げられます。歯周病などで歯茎が腫れていると、少しの刺激でも痛みを感じやすくなります。また、知覚過敏がある場合も、冷たい水や器具が触れることで一時的に「キーン」とした痛みを感じることがあります。さらに、長期間にわたって大量の歯石が蓄積している場合、それを除去する際に歯茎が刺激され、痛みを感じることがあります。
しかし、ご安心ください。これらの痛みに対しては、いくつかの対処法があります。例えば、処置の前に歯茎に塗るタイプの表面麻酔を使用することで、痛みを和らげることができます。また、治療中に痛みを感じたらすぐに歯科医師や歯科衛生士に伝えられるように、事前に「手を挙げる」などの合図を決めておくのも良い方法です。痛みが強い場合は、無理に一度で終わらせようとせず、複数回に分けて少しずつ除去してもらうことも可能です。痛みを最小限に抑えながら、快適に歯石取りを受けられるよう、遠慮なく相談してください。
Q. 費用はどのくらい?保険適用と自由診療の目安
歯石取りにかかる費用は、保険適用か自由診療かによって大きく異なります。保険診療の場合、初診料や検査料、そして歯石除去の費用などがかかり、健康保険が適用されるため、自己負担割合(3割負担など)に応じて支払います。一般的には、歯石の量や歯茎の状態にもよりますが、数千円程度が目安となることが多いです。例えば、初診でレントゲン撮影や歯周ポケット検査を行い、上下の歯石を複数回に分けて除去する場合、トータルで3,000円から5,000円程度になることが一般的です。
一方、自由診療の歯石取りやPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)を選択する場合は、保険が適用されないため全額自己負担となります。この場合、医院によって費用は大きく異なり、数千円から数万円かかることがあります。自由診療では、保険診療に比べて時間をかけて丁寧にクリーニングを行うことができたり、専用の器具や薬剤を使用したりすることが多いため、より高い審美性や予防効果を期待できます。ただし、これらはあくまで目安であり、お口の状態や治療内容、来院する歯科医院によって費用は変動するため、治療前に必ず確認するようにしましょう。
Q. 通院回数は1回で終わらないの?
「歯石取りは1回で終わらせたい」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの場合は1回では終わらないことが一般的です。これにはいくつかの理由があります。まず、日本の保険診療のルールでは、一度に広範囲の歯石取りを行うことには制約があります。そのため、通常は上下の顎や、左右の奥歯など、いくつかのブロックに分けて処置を行います。例えば、初回は検査や説明、そして上顎の半分だけ歯石を取るといった進め方になることがあります。
また、歯石の量が多い場合や、歯茎に強い炎症がある場合は、一度に全てを除去しようとすると、出血が多くなって視野が悪くなったり、患者さんへの負担が大きくなったりすることがあります。そのような場合は、炎症を抑えるために、まずは表面的な歯石を除去し、数日後に再度来院して残りの歯石を取るというように、段階的に治療を進めていきます。さらに、歯周病が進行している場合は、歯周ポケットの深さの検査結果に基づいて治療計画を立て、効果を確認しながら進めるため、3回から6回程度の通院が必要になるケースもあります。焦らず、じっくりと治療に取り組むことが、お口の健康を取り戻す上で非常に重要です。
Q. 歯石を取ったら歯がスカスカになったりしみたりする?
歯石取りの後に「歯がスカスカになったように感じる」とか「歯がしみるようになった」といった違和感を覚える方がいらっしゃいます。これは、決して歯が削られたり、弱くなったりしたわけではありませんのでご安心ください。長期間にわたって歯石が厚く付着していた場合、その歯石が歯茎を押し下げ、歯と歯の隙間を埋めてしまっていたことがあります。歯石を除去することで、本来の歯の形や歯と歯の間の隙間が露出し、一時的に「スカスカする」と感じることがあるのです。これは、今まで歯石に隠れて見えなかった部分が見えるようになっただけで、歯が痩せたわけではありません。
また、歯がしみる「知覚過敏」の症状も、歯石除去後によくみられます。歯石が覆っていたことで守られていた歯の根元が露出したり、歯の表面がきれいになることで刺激に敏感になったりすることが原因です。しかし、これらの症状は一時的なもので、通常は数日から1〜2週間程度で落ち着いてきます。この期間は、知覚過敏用の歯磨き粉を使用したり、冷たい飲食物を控えたりすることで症状を和らげることができます。もし症状が長引くようでしたら、再度歯科医院に相談し、適切な処置(例えば知覚過敏抑制剤の塗布など)をしてもらうと良いでしょう。
完璧な状態を長持ちさせる!歯石を付きにくくするセルフケア
歯科医院で丁寧に歯石を除去してもらった後、そのきれいな状態をできるだけ長く維持したいと誰もが考えるでしょう。実は、プロによる歯石除去とご自身の毎日のお手入れは、車の両輪のような関係です。どちらか一方が欠けても、口の中の健康を保ち続けることは難しくなります。ここでは、歯石の再付着を防ぎ、健康な口内環境を維持するために、今日から実践できる効果的な3つのセルフケア習慣をご紹介します。
毎日の正しい歯磨きが基本
歯石の最大の原因は、歯垢(プラーク)の磨き残しです。歯石がつくのを防ぐためには、まず歯石のもととなる歯垢を毎日の歯磨きでしっかりと除去することが何よりも重要になります。ただ磨くだけでなく、正しい方法で磨くことが効率的な歯垢除去に繋がります。
まず、歯ブラシ選びから見直してみましょう。毛の硬さは「ふつう」がおすすめです。硬すぎると歯や歯茎を傷つける可能性があり、柔らかすぎると十分な清掃効果が得られないことがあります。ヘッドは、奥歯の隅々まで届きやすい小さめのものを選ぶと良いでしょう。次に、歯ブラシの当て方です。歯と歯茎の境目に45度の角度で歯ブラシを当て、力を入れすぎずに小刻みに優しく動かすのがポイントです。特に磨き残しが多いのは「歯と歯の間」「歯と歯茎の境目」「奥歯」です。これらの部分は意識して丁寧に時間をかけて磨いてください。鏡を見ながら磨くことで、どこが磨けていないかを確認しながら効果的に歯垢を除去できます。
デンタルフロス・歯間ブラシで歯と歯の間をケア
どんなに丁寧に歯磨きをしても、歯ブラシの毛先が届かない場所があります。それが歯と歯の間です。実は、歯と歯の間には歯垢が溜まりやすく、虫歯や歯周病、そして歯石の原因になりやすい場所なのです。歯ブラシだけでは約6割の歯垢しか除去できないと言われており、残りの約4割の歯垢はデンタルフロスや歯間ブラシといった補助清掃用具を使うことで除去できます。
デンタルフロスは、主に歯と歯が接している部分の狭い隙間の歯垢除去に適しています。糸状のフロスを歯間に通し、歯の側面に沿わせて上下に優しく動かすことで、歯垢を絡め取ります。一方、歯間ブラシは、歯と歯の間の隙間がある程度開いている場合に効果的です。サイズが豊富にありますので、ご自身の歯間の隙間に合ったサイズを選ぶことが大切です。無理に大きいサイズを使うと歯茎を傷つける原因になりますので、歯科医院で相談して適切なサイズを選んでもらうことをおすすめします。デンタルフロスも歯間ブラシも、毎日歯磨きの後や寝る前など、決まったタイミングで習慣化することで、歯垢の蓄積を効果的に防ぎ、歯石ができにくい口内環境を維持できます。
定期的な歯科検診でプロのチェックを受ける
ご自宅でのセルフケアをどんなに頑張っても、残念ながら完全に歯垢や歯石の付着を防ぐことはできません。特に、ご自身では見えにくい奥歯の裏側や、歯周ポケットの深い部分に付着した歯垢や歯石は、プロのケアでなければ除去が困難です。そのため、歯科医院での定期的な検診とプロフェッショナルケアを受けることが非常に重要になります。
一般的には、3ヶ月から半年に1回程度の定期検診が推奨されています。定期検診では、歯科医師や歯科衛生士が、ご自身の磨き残しがないか、歯周病や虫歯の兆候がないかをチェックしてくれます。もし歯石が付着していれば、専門の器具を使って早期に除去してもらえます。これにより、歯石が大きく成長してしまったり、歯周病が進行してしまったりする前に、適切な処置を受けることができます。治療のためではなく「予防」のために歯科医院に通うという新しい習慣を身につけることは、将来的な口の健康を長く維持するために欠かせません。また、早期発見・早期治療に繋がるため、結果的に治療にかかる時間や費用を抑えることにも繋がります。
まとめ:歯石取りは100%ではないからこそ、歯科医院との連携で完璧を目指そう
歯医者さんでの歯石取りは、残念ながら常に100%の除去を保証できるものではありません。しかし、この事実は、決してがっかりするようなことではありません。むしろ、「なぜ100%ではないのか」という理由を理解し、適切な対策を講じることで、限りなく完璧な状態に近づけることが可能になります。
大切なのは、ご自身の口の状態を正確に把握し、信頼できる歯科医院と協力して治療を進めていくことです。深い歯周ポケットの奥に隠れた歯石や、複雑な歯並びのせいで器具が届きにくい部分、また一度にすべてを取りきれない場合の丁寧な複数回にわたる処置など、さまざまな状況に応じて最適なアプローチを選ぶ必要があります。
そして、歯科医院での専門的なケアと同じくらい重要なのが、ご自宅での毎日のセルフケアです。正しい歯磨きの方法を身につけ、デンタルフロスや歯間ブラシを効果的に使うことで、歯石の元となる歯垢をしっかりと除去し、きれいにした状態を長く保つことができます。
定期的な歯科検診を習慣にし、プロの目で口内環境をチェックしてもらうことは、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療にもつながり、結果としてお口全体の健康維持に貢献します。ぜひ、今回の記事でご紹介した内容を参考に、ご自身に合った歯石除去の方法を見つけ、歯科医院と協力しながら理想の口内環境を目指してください。それが、自信を持って笑顔になれる、健やかな未来への第一歩となるでしょう。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
東北大学歯学部卒業後、千葉国際インプラントセンターに勤務、
2015年しらかわファミリー歯科開業、2021年川口サンデー歯科・矯正歯科開業
【略歴】
・東北大学歯学部 卒業・千葉国際インプラントセンター
・しらかわファミリー歯科開業
・川口サンデー歯科・矯正歯科開業
・浦和サンデー歯科・矯正歯科開業
川口市イオンモール川口3階の歯医者・矯正歯科
川口サンデー歯科・矯正歯科
住所:埼玉県川口市安行領根岸 3180 イオンモール川口3階
TEL:048-287-8010

