川口市イオンモール川口3階の歯医者・矯正歯科「川口サンデー歯科・矯正歯科」です。
矯正中に口内炎ができてしまい、痛みに悩まされていませんか?
矯正治療を受ける患者さんにとって、口内炎は避けられない悩みの一つです。
しかし、原因を理解し、適切な対策を取ることでその痛みを和らげることができます。
今回は、歯科専門の知識を基に、矯正中の口内炎の原因と対処法について詳しく解説します。
この記事を読むことで、口内炎の痛みを軽減し、矯正治療をスムーズに進めるための具体的な方法がわかります。
矯正中の口内炎の原因と対策を理解して、より快適な治療期間を過ごしましょう。
矯正治療中に最も多く見られる口内炎の一つが「カタル性口内炎」です。
これは、ワイヤー矯正やマウスピース矯正の装置が口の粘膜に接触して傷を作り、その部分が炎症を起こして発症します。
以下の特徴が見られる場合は、カタル性口内炎の可能性があります。
・粘膜が赤く腫れている
・水ぶくれができている
・口臭が強くなる
・味覚が鈍くなる
矯正器具が頬や唇の内側に擦れて、痛みや炎症が起こるため、痛みが増すことがあります。
アフタ性口内炎は、ビタミンB2の不足やストレスが原因で発症する一般的な口内炎で、矯正治療中にも発生しやすい症状です。
免疫力の低下や睡眠不足もこのタイプの口内炎を引き起こす原因となります。
白く丸い小さな潰瘍が特徴で、通常は自然に治癒しますが、口内の痛みが続く場合、食生活や生活習慣を見直すことが必要です。
矯正治療中は、バランスの取れた食事を心がけることが、アフタ性口内炎の予防に繋がります。
特にビタミンB群を含む食品を意識的に摂取し、栄養不足を防ぐことが大切です。
口の中が不衛生な状態が続くと、「カンジダ性口内炎」が発生することがあります。
カンジダ菌というカビの一種が原因で、特に矯正器具を使用していると、口腔内に食べ物の残りカスがたまりやすく、菌の繁殖を促す環境が整ってしまいます。
カンジダ性口内炎は、粘膜が赤くなったり白い膜ができるのが特徴です。
予防のためには、口腔内を清潔に保つことが重要で、毎日の歯磨きに加え、マウスウォッシュや殺菌成分の入った歯磨き粉を使用することが推奨されます。
また、食事後は特に丁寧な歯磨きを心がけ、口の中を清潔に保つことがカンジダ菌の増殖を防ぐ重要な対策となります。
矯正中にできた口内炎の治療にはいくつかの方法があります。
最初に試したいのは、矯正用ワックスの使用です。
矯正用ワックスを使用することで、ワイヤーやブラケットが直接粘膜に触れて痛みを引き起こす部分を保護することができます。
また、口内炎が痛い場合は、市販の口内炎用薬を使うことも効果的です。
軟膏タイプ、貼るタイプ、スプレータイプなど、口内炎の位置や状態に応じて適切な薬を選びましょう。
矯正装置が原因で頻繁に口内炎ができる場合は、歯科医に相談し、装置の調整を行ってもらうことで、口内炎の発生を防ぐことが可能です。
口内炎の予防には、日々の口腔ケアに加え、栄養バランスの取れた食生活が欠かせません。
特に、ビタミンB群やビタミンC、亜鉛を含む食品を積極的に摂取することが口内の粘膜を健康に保つ助けとなります。
例えば、納豆やブロッコリー、チーズなどのビタミンB2を含む食品や、トマト、ピーマンといったビタミンCが豊富な食品を積極的に食事に取り入れましょう。
また、食事の際は、硬いものや酸味の強い食べ物を避け、口内への刺激を最小限にすることが口内炎予防に繋がります。
粘膜が傷つきにくい柔らかい食べ物を選び、食後には必ず歯磨きを行うことが、矯正中の口腔内トラブルを防ぐ効果的な方法です。
矯正治療を始めてしばらくは、口腔内が矯正装置に慣れておらず、器具による摩擦で口内炎ができやすくなります。
しかし、時間が経つにつれて、口の中の粘膜が器具に慣れ、口内炎ができにくくなる傾向があります。
矯正器具が当たる場所がわかるようになるため、無意識に粘膜を傷つけない咀嚼方法や話し方を自然に習得していくことも一つのポイントです。
また、定期的に歯科医の診察を受け、装置が適切に装着されているか確認してもらうことが大切です。
装置の微調整を行うことで、口腔内への負担を減らし、矯正中の快適さを向上させることができます。
矯正中に口内炎ができた際の痛みを和らげるためには、いくつかの追加対策も考慮しましょう。
例えば、辛いものや熱いものを避けることが、痛みの悪化を防ぐために効果的です。
カレーやキムチなどの刺激物、レモンやお酢などの酸味の強い食べ物は、口内炎を刺激してしまう可能性があるため、避けるべきです。
また、痛みが強い場合には、食事の際に口内炎ができていない側で噛むことや、冷たい飲み物を摂取することで、一時的に痛みを緩和させることができます。
市販の口内炎用パッチや軟膏を使用することも、直接的な痛みの軽減に役立ちます。
矯正治療中に発生する口内炎を予防し、治療をスムーズに進めるためには、信頼できる専門医による診察とアフターケアが重要です。
矯正装置の適切な管理や定期的な調整を行うことで、矯正治療中のトラブルを最小限に抑えることができます。
また、矯正治療中に口内炎が頻発する場合や、痛みが治まらない場合には、早めに歯科医に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
口内炎が慢性化すると、治療が長引く可能性があるため、早期の対処が必要です。
このように、矯正中に口内炎が発生することは避けられない場合もありますが、適切なケアと対処法を取り入れることで、症状を緩和し、治療を快適に進めることが可能です。
専門的な知識に基づいたケアを行い、矯正治療中の口腔内の健康を維持することが、長期的な治療成功の鍵となります。
矯正中に口内炎ができやすくなるのは、矯正器具が口内の粘膜に擦れて傷を作ることが主な原因です。
カタル性口内炎やアフタ性口内炎など、さまざまな種類がありますが、適切なケアと対策で症状を軽減し予防することが可能です。
矯正用ワックスの使用や市販薬での治療、栄養バランスを整えることが重要です。
また、口内を清潔に保ち、柔らかい食事を心がけることで、口内炎を予防しやすくなります。
矯正治療を続ける際には、口内の健康を意識して、口内炎のリスクを最小限に抑えていきましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
東北大学歯学部卒業後、千葉国際インプラントセンターに勤務、
2015年しらかわファミリー歯科開業、2021年川口サンデー歯科・矯正歯科開業
【略歴】
・東北大学歯学部 卒業
・千葉国際インプラントセンター
・しらかわファミリー歯科開業
・川口サンデー歯科・矯正歯科開業
川口市イオンモール川口3階の歯医者・矯正歯科
『川口サンデー歯科・矯正歯科』
住所:埼玉県川口市安行領根岸 3180 イオンモール川口3階
TEL:048-287-8010